MANAGEMENT
新アーカイブシステムの導入
Jリーグは、著作権を有する公式映像をはじめとする全てのデジタルアセットを集約し、一元的に制作・編集・供給・配信などをマネジメントするデジタルアセットのハブ機能「JリーグFUROSHIKI」を活用し、各試合の公式映像をDAZNなど国内外のライツホルダーや、ニュース用として全国のテレビ局各社に分岐している。
2024年、JリーグFUROSHIKIに新しいアーカイブシステム機能を導入した。
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国内外のメディアで試合内容をスピーディーに報道いただくため、Jリーグでは独自のシステムを構築している。2023年までは、ニュース配信専用の回線と端末を各テレビ局に設置して、試合終了後1時間以内に映像を届けていた。しかし、専用回線・端末の設置にかかる負荷が大きく、また各メディアが事前に設定した特定クラブの試合映像しか届けられない、プレビューができず納品されるまで中身の確認ができないなどの問題があった。
そこで、2024年から新しいアーカイブシステムをクラウド上に構築。試合映像をリアルタイムで取り込み、各テレビ局がクラウドから試合映像を取得する仕組みに変更した。これにより各テレビ局は専用回線・端末の設置が不要となった。さらに特定クラブの試合だけでなく全ての試合をほぼリアルタイムにダウンロードできるとともに、ダウンロード前に映像を確認してから、必要な素材を入手できるようになった。
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また、映像にイベントデータ(ゴール、シュート、クロスなどのデータ)がひも付けられており、ユーザーが必要なシーンにすぐアクセスできる環境を整備している。
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Jリーグでは、1993年の開幕当時から現在に至るまで、計2万試合以上の映像のアーカイブも行っており、これらの映像もJリーグアーカイブスに取り込んだ。これにより映像のプレビュー、検索、ダウンロードができるようになり、パートナー・メディア・クラブの皆様が映像をより利活用しやすい環境を実現している。
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