MANAGEMENT
Jリーグの財務報告
2024年度の財務報告
- 収益増加とコスト削減効果により黒字の着地へ
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Jリーグの2024年度予算は、ファン拡大のための成長投資と新方式による理念強化配分金制度導入などにより12億円の赤字を計上していた。これに対する2024年度決算見込としては、公衆送信権料収益の増加を中心とした経常収益の増加8億円、コスト削減による経常費用の減少9億円があり、全体としては経常増減は6億円の黒字となる見通しである。2023年度決算との比較では、上述の他、J1リーグ所属クラブ数増加に伴うリーグ運営経費の増加、テレビ番組などへの投資による放送局対応費の増加、国立競技場利活用をはじめとするファン拡大施策費の増加などにより黒字が21億円減少している。
(単位:億円)
科目 2023決算
A2024決算見込
C前年対比
C-A経常収益 協賛金収益 57 58 0 公衆送信権料収益 194 213 18 その他収益 52 46 ▲6 経常収益計 304 316 12 経常費用 ①事業費 270 301 31 リーグ運営経費 29 37 8 クラブへの配分金 112 121 9 ファン拡大施策費 12 15 4 ローカル露出・放送局対応費 13 18 5 その他事業費 104 109 6 ②管理費 9 10 1 経常費用計 278 310 32 当期経常増減額 26 6 ▲20 当期経常外増減額 0 ▲1 ▲1 当期一般正味財産増減額 26 5 ▲21 (単位:億円)
科目 2024予算
B2024決算見込
C予算実績対比
C-B経常収益 協賛金収益 55 58 2 公衆送信権料収益 209 213 4 その他収益 44 46 2 経常収益計 308 316 8 経常費用 ①事業費 311 301 ▲10 リーグ運営経費 37 37 ▲0 クラブへの配分金 121 121 0 ファン拡大施策費 15 15 0 ローカル露出・放送局対応費 17 18 1 その他事業費 121 109 ▲12 ②管理費 9 10 1 経常費用計 320 310 ▲9 当期経常増減額 ▲12 6 17 当期経常外増減額 0 ▲1 ▲1 当期一般正味財産増減額 ▲12 5 16
2025年度収支予算
- 成長に向けた露出・集客施策投資の拡大
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Jリーグの2025年度収支予算は、主に剰余金を活用する形で成長戦略を推進するべく、投資を拡大する方向で編成されている。主なトピックスは以下の通り。
- 経常収益の増加
- 国内・海外双方の営業拡大による追加収益の獲得。
- クラブへの配分金の増加
- 新方式による理念強化配分金制度の2年目分支給開始などによるクラブへの配分金の増加。
- ローカル露出・放送局対応費の増加
- Jクラブの露出・集客施策を後押しする費用の増加。
(単位:億円)
科目 2024予算
A2025予算
C前年予算対比
C-A経常収益 協賛金収益 55 66 11 公衆送信権料収益 209 219 11 その他収益 44 43 ▲1 経常収益計 308 328 20 経常費用 ①事業費 311 334 23 リーグ運営経費 37 38 1 クラブへの配分金 121 126 5 ファン拡大施策費 15 16 1 ローカル露出・放送局対応費 17 30 13 その他事業費 121 123 2 ②管理費 9 10 1 経常費用計 320 343 24 当期経常増減額 ▲12 ▲15 ▲3 当期経常外増減額 0 0 0 当期一般正味財産増減額 ▲12 ▲15 ▲3 (単位:億円)
科目 2024決算見込
B2025予算
C前年見込対比
C-B経常収益 協賛金収益 58 66 8 公衆送信権料収益 213 219 7 その他収益 46 43 ▲3 経常収益計 316 328 12 経常費用 ①事業費 301 334 33 リーグ運営経費 37 38 1 クラブへの配分金 121 126 5 ファン拡大施策費 15 16 1 ローカル露出・放送局対応費 18 30 12 その他事業費 109 123 14 ②管理費 10 10 0 経常費用計 310 343 33 当期経常増減額 6 ▲15 ▲21 当期経常外増減額 ▲1 0 1 当期一般正味財産増減額 5 ▲15 ▲20