FOOTBALL
ピッチ上の改革
Jリーグが目指すもの
- 1.世界トップ水準のフットボール
2.お客様にとって魅力的なエンターテイメント -
コンタクトの強さ・深さ - ・激しいボールの奪い合いの中で技術を発揮していくこと
- ・「危険なプレー」と区別すること
アクチュアルプレーイングタイム(APT) - ・プレーの連続性 / テンポの速さを高めること
- ・「プロ」のエンターテイメントとして、プレー時間を伸ばしていくこと
これらに取り組んでいくことで「世界トップ水準のフットボール」「魅力的なエンターテイメント」を目指していく。
具体的な施策
- 1.判定の標準を上げる(ファウルの解釈の幅を、世界トップの標準に近づけていく)
2.適切なアドバンテージを取る
3.素早いリスタートを促す、試合を過剰に止めない -
2025シーズンの振り返り
- 明治安田J1リーグにおけるAPTの平均値
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2024シーズン 2025シーズン 差異 52分50秒 53分01秒 +11秒 欧州五大リーグが減少傾向にある中で、J1リーグは上昇
2023-2024シーズン 2024-2025シーズン 差異 プレミアリーグ 58分11秒 56分59秒 -1分12秒 ブンデスリーガ 57分15秒 56分20秒 -55秒 ラ・リーガ 55分11秒 55分17秒 +6秒 セリエA 55分14秒 54分49秒 -25秒 リーグ・アン 57分27秒 57分24秒 -3秒 データ提供:Stats Perform
- ピックアップゲーム
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Jリーグが目指すベストゲームの一例として、以下のポイントを理由に、2025YLCルヴァンカップ決勝が挙げられる。
ポイント APT:62分53秒
【フィジカルインテンシティ】
総走行距離:124.0km (リーグ全体の平均114.8km)
スプリント数:154.5本 (リーグ全体の平均122.4本)
ハイインテンシティ走行距離:9.26km(リーグ全体の平均8.45km)
※時速20km以上での走行距離
他にも、納得感の高いレフェリングであったこと、入場者数が62,466人とJリーグが定義する満員(スタジアムの収容率80%以上)を満たしていること、お互いの戦術の巧みさが見られたことなども要因とする。
POINT中盤で激しいコンタクトが続き、攻守が目まぐるしく入れ替わっている。Jリーグのスピード感やインテンシティの高さを象徴しているシーン。
POINT攻撃側の自陣で起こったコンタクトに対し、レフェリーが適切なアドバンテージを取ってチャンスにつながったシーン。両チームの攻守にわたる切り替えの早さが引き出されている。
POINT素早いリスタートにより、ハイテンポな試合が展開されている。
2026シーズンの施策
世界トップの競技レベルを目指す上では、審判のフットボールに対する理解促進が不可欠である。そのために、2026シーズンからは選手OBを試合に派遣し、審判と判定に関する意見交換を実施する予定。
2025シーズンTOPICS
- J3クラブにおける指導者ライセンス基準の変更
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背景・目的 - ・フットボール水準の向上に、監督やコーチの役割は極めて重要な構成要素である。
- ・世界トップと比較して、“新たな人材の登用”にチャレンジしづらい傾向があると認識。
- ・J3クラブの監督ライセンス基準を緩和することで、より広い候補者の中から将来性の有る方にプロ監督の経験を創出する機会を広げたい。
※参考:Proライセンス保持者:584名/A級ジェネラルライセンス保持者:2,350名 (2025年3月時点)
変更内容 【変更前】
J3クラブは、有効なJFA Proライセンスを保有する者(またはJFA技術委員会においてJFA Proライセンス相当と認められた者)をトップチームの監督に置かなければならない。
【変更後】
J3クラブは、有効なJFA Aジェネラルライセンス以上を保有する者(またはJFA技術委員会においてJFA A級ジェネラル以上のライセンス相当と認められた者)をトップチームの監督に置かなければならない。
※J3クラブがAFCクラブ競技会に出場する場合はJFA Proライセンスが必須となる。
※J2昇格時の特例措置の設定 A級ジェネラルライセンスの監督でJ3リーグからJ2リーグに昇格した場合の対応については継続検討していく - Jリーグ U-21リーグ創設
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「U-21 Jリーグ」創設の目的・背景 日本サッカーにおいて、18歳まではJユースや高校サッカーを通して継続的な出場機会が確保できている中、19歳以降(高校卒業以降)は大学サッカー等に進むか、プロリーグに進むかの限られた選択肢の中で適正なプレー環境を確保する難しさがあります。
プロ選手としての可能性を高めるのに重要な期間である19歳から21歳の選手に対して、「年間を通して90分フル出場できる機会」、「試合→休息→トレーニング→試合のサイクル」、「観られている状況での真剣勝負」といった適正なプレー環境を確保し、日本サッカー全体の可能性を最大化するために、今回「U-21 Jリーグ」の創設を決定しました。
参加予定クラブ(計11クラブ) 浦和レッズ/FC東京/東京ヴェルディ/川崎フロンターレ/清水エスパルス/ジュビロ磐田/名古屋グランパス/ガンバ大阪/ヴィッセル神戸/ファジアーノ岡山/V・ファーレン長崎
大会構想(2025年5月27日時点/今後変更となる可能性有) ⑴ 概要
- 名称:U-21 Jリーグ(仮称)
- 有観客での開催および全試合インターネット配信
- 2027/28シーズン頃までは、様々な緩和措置を設定(選手年齢/試合会場等)
⑵ 開催時期
- 2026/27シーズンに開始
- 8月から9月頃に開幕し、4月頃に閉幕
- 土曜日から月曜日の開催を基本とする
⑶ 大会方式
- 東西2リーグ制
- 同リーグ内でのホーム&アウェイ(2試合) + 他リーグとのホーム または アウェイ(1試合)
- 各リーグ上位によるプレーオフを実施
⑷ 大会レギュレーション
- エントリー上限:18名(交代上限7名)
- 外国籍枠:3名(ただし、トップチームと同様に「Jリーグ提携国」として定める国の国籍を有する選手は外国籍選手として取り扱わない)
- 監督ライセンス:JFA Aジェネラルライセンスコーチを必須とする
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オーバーエイジ(OA)枠
- 年齢制限なしのOAと22歳、23歳を対象とするU-23 OAの2種類を設定
- 理想形をOA 3名まで+U-23 OA 3名までとし、3シーズン目(2028/29シーズン)までにこれを目指す
- 初年度(2026/27シーズン)は次の通りとする
- 推奨基準:OA 3名まで+U-24 OA 4名まで(各クラブはこの基準を目指してチーム編成を行う)
必須基準:OA 6名まで+U-24 OA 4名まで(必ず満たさなければならない基準) - ※推奨基準に満たない試合において、当該チームはU-21選手の先発4名を義務とする
※掲載情報は2025年12月22日時点のものです







































