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2025シーズンの入場者数とその要因
Jリーグ公式試合年間総入場者数
- 過去最高の2024シーズン年間総入場者数を、962,945人上回る
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2025シーズンは、Jリーグ公式試合における年間総入場者数が13,503,210人となり、これまで最多だった2024シーズン(12,540,265人)を超えて、2年連続となる最高入場者数の記録を更新した。
Jリーグ公式試合年間総入場者数
13,503,210人
(前年比:108%)(明治安田J1リーグ、明治安田J2リーグ、明治安田J3リーグ、JリーグYBCルヴァンカップ、FUJIFILM SUPER CUP、J1昇格プレーオフ、J2昇格プレーオフ、J3・JFL入れ替え戦の合計値)
カテゴリー別に見ると、総入場者数はJ1:8,073,557人、J2:3,377,480人、J3:1,428,621人となり、平均入場者数は前年比でJ1:104%、J2:115%、J3:111%と、いずれも2024シーズンに引き続き全てのカテゴリーで上回った。
また、GW期(4~5月)、夏休み期(7~8月)、終盤戦(11~12月)と、集客の山となるタイミングで2024年比を大きく上回ったことに加えて、シルバーウィーク期(9月)には、子ども招待企画とサンリオコラボの連動により、新たに中規模の山を創出。
これらの後押しもあり、11/9時点でリーグ戦における最多入場者数を更新した。さらにはFUJIFILM SUPER CUPではスーパーカップにおける最多入場者数記録、「明治安田Jリーグワールドチャレンジ2025 presented by 日本財団」ではJリーグ主催試合での最多入場者数をそれぞれ更新。「JリーグYBCルヴァンカップ2025」決勝では、2025シーズンの公式戦最多となる62,466人の入場者数を記録するなど、Jリーグ主管試合においても入場者数の最多記録を複数更新した。
年間総入場者数の最高記録更新を支える、toCマーケティング施策
- toCマーケティングが果たす役割
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Jリーグは、フットボール領域の強化の起点として、マーケティング戦略に重点を置いている。
toCマーケティング施策を通じて、来場した新規のお客さまがリピート・定着することでファンベースの底上げが図られ、入場者数が増えることで協賛・放映などtoBの価値も向上する。
その結果、フットボール領域へ積極的に投資することにつながっていく。このように、toCマーケティング施策を起点としながら、フットボール水準向上につながる循環を形成していくことが重要であると考えている。
具体施策
- 施策その1 大規模招待とリピート化施策
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Jリーグでは招待施策をいわゆる「ばらまき」ではなく新規のファンを獲得する「サンプリング」の場と捉え、各クラブと連携しながら施策を実施している。
2024シーズン同様、開幕・春休み期、GW、夏休み計3回の大規模招待プロモーション施策に加え、新規で秋の小中高生招待施策を実施。さらには「THE国立DAY」における1万人招待施策を計10回実施するなど、複数の招待施策を行った。
その数値的なインパクトとしては、のべ応募者数約282万件、新規のJリーグID獲得数は約14.6万IDにのぼり、2025年にJリーグIDの累計は500万IDを突破した。
そして新たに獲得したJリーグIDを元に、メール配信やキャンペーン告知などのCRM施策を実施。結果として新規来場者のリピート率は30%を超えるなど、継続的な入場者数増に貢献した。
- 施策その2 キー局の露出強化
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2025シーズンは前年同様ローカル局への継続的な露出も図りながら、キー局の露出強化を行った。その結果、露出量は1~11月の累計で前年比155%と好調を維持した。
また、TravisJapanを起用したフジテレビの新番組「けるとめる」が10月6日に放送開始。番組ハッシュタグ「けるとめる」が10月6日より放送開始。「#けるとめる」がグループのファン女性を中心にSNS投稿され、Xのトレンドにほぼ毎週入っており、世の中での話題化が図られている。
SNS投稿者の約80%が女性であり、女性へのリーチも着実に拡大している。
- 施策その3 物販関連の取り組み
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2025シーズンの物販売上は12月末見通しで213億円(24年:180億円)となる見通しであり、前年比+118%と入場者数の伸びを上回るペースで伸長。
要因として、以下の事項が挙げられる。スタジアム物販 - ・スタジアム環境改善助成金は2024年に続き2025年も実施し、規模の大小はあるもののJ1〜J3の各クラブが活用。
- ・スタジアム物販の売り場改革により、一部クラブでは前年比150%前後の伸長が見られた。
- ・新スタジアム効果や昇格効果などもあり、前年比3倍超となる特需的な売上増も見られた。
EC - ・J1クラブを中心にユニフォーム販売が軒並み好調など、ECの売り上げも伸長。
IPコラボ - ・サンリオとのIPコラボ、BALRやWIND AND SEAなどとのブランドコラボも好評を得た。
- ・しまむらやFREAK’S STOREでは、Jリーグクラブのプロパティを使用したライセンス商品を販売。一部商品は完売するなど、こちらも好評を得た。
※掲載情報は2025年12月22日時点のものです







































