Press Release プレスリリース
2024.9.24
2025シーズンのJ1・J2クラブライセンスについて、下記の通り決定しましたのでお知らせいたします。
Jリーグは、JFAから日本におけるクラブライセンス制度の制定および運用の委任を受けており、日本におけるライセンス交付機関(ライセンサー)としてクラブライセンス制度を運営し、Jクラブに対してJ1・J2クラブライセンスを交付します。なお、J1・J2クラブライセンスの交付判定については第三者機関であるクラブライセンス交付第一審機関(FIB)が行っておりますが、FIBの独立性を担保するため、FIB構成員はJリーグ理事・監事、日本サッカー協会(JFA)理事・監事・評議員、ならびにJリーグまたはJFAの専門委員との兼務が認められておりません。
J2クラブライセンスについては2024シーズンまでは、Jリーグ理事会での判定としておりましたが、2025シーズンより、FIB(クラブライセンス交付第一審機関)での判定となります。
判定結果および判定に関する詳細は下記の通りとなります。
1.判定結果
(クラブ数)
J1クラブライセンス | 不交付 | 合計 |
49 | 0 | 49 |
札幌・岩手・仙台・秋田・山形・いわき・鹿島・水戸・栃木・群馬・浦和・大宮・千葉・柏・FC東京・東京V・町田・川崎F・横浜FM・横浜FC・ 湘南・甲府・松本・新潟・富山・金沢・清水・磐田・藤枝・名古屋・岐阜・京都・G大阪・C大阪・神戸・岡山・広島・山口・讃岐・ 徳島・愛媛・福岡・北九州・鳥栖・長崎・熊本・大分・鹿児島・琉球 | - |
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J2クラブライセンス 下線:新たに取得したクラブ | 不交付 | 合計 |
11 | 0 | 11 |
八戸・福島・YS横浜・相模原・長野※1・沼津・FC大阪・奈良・鳥取・今治・宮崎 | - |
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※1:停止条件付交付
2.スタジアムに関するB等級基準の充足状況
| 項目 | クラブ数 |
制裁なし | 基準充足 | 33 |
制裁免除(スタジアム新設・改修) | 0 | |
制裁あり | 制裁(トイレのみ不足) | 0 |
制裁(屋根のみ不足) | 26 | |
制裁(トイレ・屋根ともに不足) | 1 | |
| 合計 | 60 |
3.判定に付帯する事項
| クラブ数 | |
| J1クラブライセンス | J2クラブライセンス |
是正通達 | 0 | 1 |
対象外 | 49 | 10 |
合計 | 49 | 11 |
■J1・J2クラブライセンスについて
J1・J2クラブライセンスについては、クラブライセンス基準のうち「A等級」に指定されている基準を全て充足していると判定されれば交付となります。
また、順位の要件を満たしていれば、2025シーズンはそれぞれJ1・J2に残留または昇格することができます。
■ホームスタジアムのトイレの数および屋根のカバー率に関するB等級基準未充足
J1・J2クラブライセンス基準のうち「B等級」に指定されている基準については、それを充足していなくてもJ1・J2クラブライセンスは交付されます。
ただし、J1・J2クラブライセンス交付規則第7条および第8条に基づき、B等級基準(特にホームスタジアムのトイレの数・屋根のカバー率)をひとつでも充足していないクラブには、J1・J2クラブライセンス交付と同時に制裁が科され得ます。また、2013年申請[2014シーズン]以降、トイレの数について基準未充足であっても判定の計算根拠となる観客席の数を「満員」から「60%入場」を母数として判定した場合に基準を充足していれば、制裁を免除しています。
■施設基準の例外規定について
J1クラブライセンス:岩手・秋田・いわき・水戸・金沢・藤枝・鹿児島・琉球の8クラブが施設基準の例外規定を適用
J2クラブライセンス:八戸・福島・相模原・沼津・奈良・今治・宮崎の7クラブが施設基準の例外規定を適用
以下の要件を満たしていれば、例外を認め上位のライセンスを取得可能となります。
| 条件 | 適用クラブ |
例外規定1 (スタジアム) | スタジアムの(着工済み)改修工事を3年以内に完了し供用開始することを約束すること |
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例外規定2 (スタジアム) | スタジアムを5年以内に新設し供用開始することを約束すること | 岩手・いわき・水戸・金沢・藤枝・鹿児島・琉球 八戸・福島・相模原・沼津・奈良・今治・宮崎 |
例外規定 (トレーニング施設) | トレーニング施設を3年以内に整備し供用開始することを約束すること | 岩手・秋田・いわき・藤枝・鹿児島 |
上記いずれの例外規定であっても、猶予期間を設定できない照明・諸室については、従前どおりシーズン開幕までに整備する必要があります。(猶予が可能な項目は、「入場可能数」および「大型映像装置」のみ)。
■制裁対象と制裁内容
制裁対象 | スタジアムとクラブ | 制裁内容 |
トイレの数と 屋根のカバー率がいずれも不足 (1クラブ) | ソユースタジアム【秋田】 | ・対象スタジアム名の公表 ・スタジアム環境の抜本的な改善に向けた以下の計画および報告の提出 活動報告および活動計画に関連し、クラブライセンス事務局が個別文書を発信する可能性あり |
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屋根のカバー率の不足のみ (26クラブ) | プライフーズスタジアム【八戸】 いわぎんスタジアム【岩手】 NDソフトスタジアム山形【山形】 とうほう・みんなのスタジアム【福島】 ハワイアンズスタジアムいわき【いわき】 正田醤油スタジアム群馬【群馬】 NACK5スタジアム大宮【大宮】 三協フロンテア柏スタジアム【柏】 ニッパツ三ツ沢球技場【横浜FC・YS横浜】 レモンガススタジアム平塚【湘南】 相模原ギオンスタジアム【相模原】 JITリサイクルインクスタジアム【甲府】 サンプロ アルウィン【松本】 富山県総合運動公園陸上競技場【富山】 IAIスタジアム日本平【清水】 ヤマハスタジアム(磐田)【磐田】 東大阪市花園ラグビー場【FC大阪】 ロートフィールド奈良【奈良】 Axisバードスタジアム【鳥取】 シティライトスタジアム【岡山】 Pikaraスタジアム【讃岐】 ニンジニアスタジアム【愛媛】 いちご宮崎新富サッカー場【宮崎】 白波スタジアム【鹿児島】 タピック県総ひやごんスタジアム【琉球】 | ・対象スタジアム名公表 ・屋根のカバー率不足への改善策もしくは構想の提出 [期限:2024年11月末] |
トイレの数の 不足のみ (0クラブ) |
該当なし
| ・対象スタジアム名公表 ・トイレ洋式化の計画もしくは構想の 提出 [期限:2024年11月末] |
■J1・J2クラブライセンス決定までの主なスケジュール
日程 | 内 容 | |
年 | 月日 | |
2023年 | 12月31日~ 4月1日 | クラブが2023年度決算着地見込および2024年度予算を提出[決算日期限](※1) |
2024年 | 1月17日 | クラブライセンス事務局がクラブに対し、2025シーズンのJ1クラブライセンス申請要領通知 |
4月1日~ 7月1日 | クラブが2023年度の決算書・税務申告書など財務関係書類を提出[決算日から90日以内] (※2) | |
7月1日 | J1・J2クラブライセンス申請書類すべての提出期限 | |
5月8日~ 8月31日 | クラブライセンス事務局・評価チームによるヒアリング調査 ・今期は35クラブに実施 ・経営上の課題等があると判断されるクラブについては、その確認と洗い出しを行う ・一部のクラブに対し、FIBが直接ヒアリングを実施 | |
9月5日~ 9月20日 | FIBによる判定会議 | |
9月24日 | J1クラブライセンス判定の決定内容発表 |
FIBおよびABとクラブライセンス事務局は定期的に会議を実施し、申請書類の内容の精査、確認事項の洗い出しを行っている。
※2: クラブの決算月は12月、1月、3月のいずれかのため、クラブにより期限が異なる