Press Release プレスリリース
2023.1.18
2022年11月24日(木)-12月1日(木)の期間、カンボジアにて、飯島 陸 選手、大和 優槻 選手、山内 康太 選手が、スポンサー企業、海外NGO団体と協働で取り組んだ国際交流活動の中で、SDGsの重点ターゲットである教育、健康、貧困に関わるシャレン!活動を行いました。
スポンサー企業と共に長年取り組んできた国際交流事業であり、これまでは、アカデミーコーチを中心にサッカー教室や地雷除去団体、現場の視察等で「平和」を学ぶ機会として実施をしてまいりました。
今年度は、初めて新人選手が参加し、「平和」「環境」「貧困」等、昨今言われているSDGsに関連付けた経験を選手にしてもらうことで、サッカー以前に「生きる」ということを多角的に考える機会にして欲しいと思いました。自分の基準や取り組みに疑問を持つことは人の成長を促すために大切な要素だと考えており、海外でのピッチ内外の経験は、必ず今後の人生に活きると信じ活動を行いました。
◎選手のコメント
飯島 陸 選手
カンボジアの子どもたちのサッカー教室を通して改めて、純粋にサッカーを楽しむ事の大切さを感じる事が出来た。それは子どもたち1人1人の表情や点を取った時、仲間が点を決めた時に爆発的に喜ぶ表情や仕草を見て本気でサッカーを楽しんでいるんだなと感じたからである。また、年代があがるにつれて少し遠慮している子たちもいたが、こっちが真剣に取り組むことによって、相手の態度も変わる素直さが良かった。自分達がサッカー教室を行った地域は貧しい地域で子どもたちもボールを蹴るのを楽しんでいた。そしてサッカーを通して国籍関係なく、すぐに仲良くなれる事を知り、サッカーは本当に良いスポーツだと言う事をこのサッカー教室を通して改めて感じる事が出来た。そして、このサッカー教室を開いてくれた株式会社日建にはこの活動を通して沢山お世話になり、街の案内や地雷の見学までする事ができた。このようなスポンサーの方がいる事によって、経験ができたので有難いことだと感じた。
大和 優槻 選手
このサッカー教室を通して今、素晴らしい環境でプレーできていることは当たり前じゃないと再確認できた。カンボジアは貧しい人からお金持ちまで幅広い人がいた。その中で助け合うことは非常に大切だと思った。 今回ヴァンフォーレ甲府の選手として参加し、自分のプレーや発言で少しでも夢や感動を与えられたと思う。
山内 康太 選手
今回のカンボジアでの国際交流を終えて感じたことは、価値観や幸福感の違いを知り、自分自身が思っている“幸せ”がすべてではないということです。そう強く感じた経験としては、現地の子たちは会場に来た瞬間にサッカーボールが並んであることに対してすごく喜び、サッカー教室が始まる前からボールを蹴って楽しそうに遊んでいる姿を見たことです。自分自身が同じ年代のころにサッカー教室用に並べてあるボールを見て同じように喜んで遊び始めただろうかと思いました。普段何気なくサッカー場に行けば並べてあるたくさんのボールの光景が当たり前になってしまっているなと感じさせられました。サッカー教室が始まるとひとりひとり目を輝かせながらプレーしている姿を見て、こういう楽しい気持ちはカンボジアでも日本でも変わらない世界共通の幸せな時間なんだと感じることができました。
また、現地に行き、違うと思ったこととしては、ゴールキーパーの人気の違いというところにも関心を受けました。日本では人工芝のグラウンドやゴールキーパーを指導する人が増えてきたからこそ、少しずつゴールキーパーをやろうという子が増えてきた印象だが、現地の子たちは整地されてないところやゴールキーパーを指導する指導者が少ない現状にも関わらず笑顔でゴールを守って楽しんでいる姿を見て、ひとりのプロサッカー選手として日本でもこんなに楽しんでゴールを守りたいと思ってくれる子たちを作っていきたいと思わされました。そういった景色がヴァンフォーレ甲府でも起きるといいなと素直に思いました。
私自身、ヴァンフォーレ甲府でゴールキーパーの楽しさや厳しさのすべてを学び、プロサッカー選手になることができました。だからこそプロサッカー選手になった今、プレーで魅せるのはもちろんのことだがアカデミーでのサッカー教室や練習見学といったプレー以外での交流も大切にしていきたいと思いました。
写真提供/ヴァンフォーレ甲府