Jリーグ、そして日本サッカーの発展のためには、トッププロだけでなく、プロを目指す年代の選手育成が不可欠です。
Jリーグでは、1993年のJリーグ開幕期より、公益財団法人日本サッカー協会(JFA)が定める加盟チームの登録種別である、第2種(18歳以下:ユースチーム)、第3種(15歳以下:ジュニアユースチーム)、第4種(12歳以下:ジュニアチームやスクール、クリニック)といった育成年代のチームを保有することを義務付け、選手の育成環境を構築しています。
2000年代初頭より、Jクラブの育成組織を中心とした日本型育成システムを確立するために、Jクラブの育成年代のチームの総称を「Jリーグアカデミー」とし、リーグとクラブが一体となってより具体的に選手育成、指導者養成、各クラブの育成環境の整備を進めました。
試合機会の創出、指導者資格獲得の支援、育成に関する事項のクラブライセンス制度への反映と、それに伴う環境整備や運営組織体制構築の義務付けなど、Jリーグ発足以降、育成環境は年々進化し、Jリーグアカデミーからトッププロ、そして世界で活躍する選手を輩出しています。
また、2026/27シーズンよりU-21Jリーグを創設など、「ポストユース」と位置付けられる、トップに所属する19歳から22歳の若手選手に対する施策も推進しています。
Jリーグアカデミーの3つの方針、「自クラブで活躍する選手の育成」「移籍金収益を獲得するための選手育成」「自クラブを応援する人の育成」の推進を目的に、これからも選手や人材育成に取り組んでいきます。
Jリーグは、育成年代の試合出場機会の創出を目的に、年代別の大会を開催しています。
14歳以下の選手が年間を通じたホーム・アウェイ方式での大会を経験し、試合機会を創出することを目的に、Jクラブのアカデミーチームおよび(一社)日本クラブユース連盟所属クラブが参加する大会として、2008年に創設しました。
全国を4から5のエリアに分け、各エリアで複数のグループによるリーグ戦を実施しています。
18歳以下のJクラブのアカデミーチーム(準加盟クラブの参加もあり)および(一社)日本クラブユース連盟所属クラブを対象とした大会として、1993年に創設しました。
現在は主に17歳以下の選手に適切な試合機会を提供するため、出場クラブをいくつかのグループに分けたリーグ戦およびノックアウト方式のトーナメント戦を開催しています。なお、開催方式は年度によって異なります。
Jクラブのアカデミーチームと海外クラブのアカデミーチームとの試合機会の創出および国際交流を目的に、2015年より開催しています。
主にJユースカップの成績上位チームと海外招待チームが参加し、約1週間の日程で1都市でのセントラル方式で開催しています。
| Jエリートリーグ | |
|---|---|
| 2022年度 | 2021年度 |
| Jユースリーグ | ||
|---|---|---|
| 2023年度 | 2022年度 | 2021年度 |
| Jユースカップ | ||
|---|---|---|
| 2025年度 | 2024年度 | 2019年度 |
| 2018年度 | 2017年度 | 2016年度 |
| 2015年度 | ||
| Jリーグインターナショナルユースカップ | ||
|---|---|---|
| 2025年度 | 2024年度 | 2019年度 |
| 2018年度 | 2017年度 | 2016年度 |
| 2015年度 | ||
| JリーグU-16チャレンジリーグ | ||
|---|---|---|
| 2018年度 | 2017年度 | 2016年度 |
| JリーグU-14 | ||
|---|---|---|
| 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 |
| 2022年度 | 2021年度 | 2020年度 |
| 2019年度 | 2018年度 | 2017年度 |
| 2016年度 | 2015年度 | |
Jリーグでは2005年より、Jクラブのアカデミーに所属する育成年代の選手に、国際試合の経験を通じた競技力の向上と、海外文化に触れ、現地の人々との交流を通じて豊かな人間性を育むことを目的に、選抜チームを編成して海外キャンプの実施や国際大会に出場してきました。
また、Jクラブのアカデミーチームがチーム単位で国際機会を経験することを目的に、最優秀育成クラブ賞受賞クラブの国際大会派遣をはじめ、チーム単位での活動も推進しています。
2010年より開催しているJクラブのユース年代と、日本高校サッカー選抜による対戦で、2025年まではFUJIFILM SUPER CUPの試合前に同会場で開催してきました。
2010年から2018年はJクラブ、2024年はU-18Jリーグ選抜が出場し、2019年から2023年は出場年度前年のJ1優勝クラブのユースチームが出場しました。
2008年より創設された「最優秀育成クラブ賞」受賞クラブへの国際経験機会の創出のため、2012年から「グローバルチャレンジ」として実施しています。
コロナ禍により一時中断しましたが、2024シーズンに再開し、2024年度受賞クラブのFC東京がGAカップ(アメリカ合衆国)に、V・ファーレン長崎がゴシアカップ(スウェーデン)に出場し、Kリーグインターナショナルユースカップ(韓国)にはガンバ大阪、大分トリニータがそれぞれの年代に応じたアカデミーチームを派遣しました。
公益財団法人日本サッカー協会(JFA)と協働してチーム編成を行い、2024年より「Jリーグインターナショナルシリーズアカデミーマッチ」として、Jリーグインターナショナルシリーズ/ワールドチャレンジ出場チームのアカデミーチームとJリーグ選抜U-15のエキシビジョンマッチを開催しています。
2005年より開催されている、元鹿島アントラーズのジーコ氏発案による、日本とブラジルの少年たちがサッカーで友好を図る「日伯友好カップ」に、U-15Jリーグ選抜を派遣しています。2005年から2018年までU-15Jリーグ選抜を派遣し、2025年に再開しました。
JFAと協働で行うポストユース強化施策の一環として、U-18 Jリーグ選抜を結成し、ヨーロッパ遠征を実施しています。
Jリーグ、そして日本サッカーの発展は、選手としてのレベルアップはもちろん、人間としての成長を促すことも重要な取り組みの一つとなります。Jリーグは、ピッチ外でのコミュニケーションや、社会性を身に着けること、引退後も視野に入れた自分自身のキャリアを構築していく力をつける施策にも取り組んでいます。
これらの取り組みはJクラブのアカデミーに所属している選手だけではなく、トップチームの選手や選手OBに対しても継続的に行っています。
コロナ禍により途絶えた海外との交流や海外での試合経験機会の創出、また、その期間のクラブ経営状況の影響でアカデミー活動の縮小が続いていることから、海外経験機会再燃のきっかけにすることを目的に、Jリーグアカデミー活動助成金制度を2024年より設けました。
この制度は、海外遠征をサポートするのみならず、個人(選手、スタッフ)の海外留学、国内のリーグ戦や海外クラブを招いた国際大会の開催など、クラブ独自の活動推進に役立てています。
Jリーグは、2025年よりポストユース(19歳から21歳)の選手育成・強化などを目的に、公益財団法人日本サッカー協会(JFA)と協働し、U-22 Jリーグ選抜、U-18 Jリーグ選抜の活動を行っています。
これまでも各年代の競技力向上などを目的にした取り組みを行ってきましたが、ポストユースおよび周辺年代を対象に、トップチームに昇格した後に試合機会が少ない選手や、代表活動の経験が少ない選手を中心に、真剣勝負の場を設けることで、育成、強化に取り組んでいます。
2025年度は、U-22Jリーグ選抜と関東大学選抜(4月)・関西学生選抜(5月)が対戦し、11月にはU-18Jリーグ選抜が欧州遠征を実施しました。
Jリーグは、2025年5月に、ポストユース(19歳から21歳)および周辺年代の選手育成・強化を目的に、21歳以下の選手を主な対象とする大会「U-21 Jリーグ」(仮称)の創設を決定しました。「U-21 Jリーグ」は2026/27シーズンに開始し、東西2リーグ制で計11クラブが参加予定です。
浦和レッズ/FC東京/東京ヴェルディ/川崎フロンターレ/清水エスパルス/ジュビロ磐田/名古屋グランパス/ガンバ大阪/ヴィッセル神戸/ファジアーノ岡山/V・ファーレン長崎
育成年代のレベルアップは、選手育成だけでなく指導者の養成も必須となります。
Jリーグは国内のみならず世界に通用する人材を育てることを目的に、各種指導者養成プログラムを設けています。
サッカーを取り巻く環境は刻々と変化しています。その変化に合わせながら、基礎となるJリーグクラブライセンスに定められたクラブの競技基準に含まれる、アカデミープログラムやアカデミーチームに関する基準を整備しています。
育成環境においても2026年以降のトップチームのシーズン移行に対応し、育成年代の各種大会の開催スケジュールや大会方式を検討しています。
誰もが人として尊重され、受け入れられ認め合う環境を作り、児童、青少年、弱い立場にある大人(スタッフも含む)が安心して安全に活動でき、楽しい経験が得られるサッカー環境を提供することが、セーフガーディングの基本です。
誰もがお互いを受け入れ、安心して前向きにサッカーに取り組むことができること、そしてオン&オフ・ザ・ピッチで人の成長と模範的な振る舞いができるサッカー環境を設けたいという思いから、Jリーグでは2019年より、セーフガーディングの取り組みを本格始動しました。
Jリーグは、「セーフガーディング宣言」のもと、ワークショップやガイドラインの制作、eラーニングなどを通じてセーフガーディングの推進に取り組んでいます。
セーフガーディングについてはこちら
Jリーグの人材育成活動の一環として、各シーズンの新人選手には、クラブ運営サポート活動やシャレン!活動への参加を義務付けています。新人選手はこうした活動を通じて、クラブ運営や公式試合の準備、ホームタウンでの地域振興活動や社会連携活動を経験し、地域におけるクラブの在り方、プロサッカー選手としてのあるべき姿を学んでいます。