Press Release プレスリリース
2025.10.14
Jリーグは、2025年10月より、気候アクションの一環として「Jリーグ環境教育授業」をJクラブホームタウンの小学校で実施することを決定いたしました。
「Jリーグ環境教育授業」は、子ども達が授業を通して気候変動の現状や原因を学び、身近な行動変容を促すこと、気候アクションについて子どもたちと一緒に認知を広げ、気候アクションを応援してくれる人々を増やしていくことを目的としています。
授業は小学校高学年を対象とし、Jリーグが協賛する環境教育教材ショートアニメーション・シリーズ「FUTURE KID TAKARA」を活用して、Jリーグの選手や選手OBが「Jリーグ気候アクションアンバサダー」として先生役を担って実施します。
授業は2025年10月下旬より開催を希望するJクラブのホームタウンで順次実施し、2026年6月までに40~50回程度の実施を予定しています。
先生役となる「Jリーグ気候アクションアンバサダー」は、「Jリーグ環境教育授業」を担当するだけではなく、各クラブが取り組む気候アクションや、環境問題にかかわる取り組みのアイコン役となって活動する予定です。
また、アニメ「FUTURE KID TAKARA」にも出演したJリーグ特任理事の小野 伸二さん、中村 憲剛さん、内田 篤人さんにも「Jリーグ気候アクションアンバサダー」としての役割を担っていただく予定です。
Jリーグは、この「Jリーグ環境教育授業」を通じて直接子どもたちに働きかけることで、気候変動に対して「意識」が変わり、気候変動対策を意識した「行動」が当たり前になる社会を目指していきます。
「Jリーグ環境教育授業」について
■実施目的
・子ども達が気候変動の現状や原因を学び、環境問題を「自分ごと」にしてもらい、身近な行動変容につなげる機会を創出する。
・将来の気候アクションを担う人材育成の第一歩とする。
・気候アクションの認知を広げ、気候アクションを応援してくれる人々を増やす。
■実施内容
・Jリーグが気候アクションの一環として協賛・制作協力している、ショートアニメーション・シリーズ 「FUTURE KID TAKARA(フューチャーキッドタカラ)」を活用した環境教育授業。
・「Jリーグ気候アクションアンバサダー」であるJリーグ現役選手/選手OBが先生役をつとめ、アニメとオリジナルのワークシートを活用した約45分間の授業を実施する。
【実施内容詳細】
◆対象:Jクラブホームタウンの小学校/高学年(原則5年生以上が目安)
※実施を希望したJクラブがホームタウンの小学校と実施調整の上実施。
◆講師:Jリーグ気候アクションアンバサダー(Jリーグ現役選手または選手OB)
◆実施時期:2025年10月~2026年6月末
◆実施回数:40~50回程度
◆授業内容:環境教育教材ショートアニメ「FUTURE KID TAKARA」の視聴、JリーグやJクラブの気候アクションの紹介を通じて、地球温暖化の現状や対策方法などを学び、自分たちができる温暖化対策や気候アクションに取り組む仲間を増やすための活動を考え、共有する。
※Jリーグ環境教育授業実施の情報開示は、開催する小学校や参加者の個人情報保護ポリシーに沿って行います。
※特別な理由がない場合以外はJリーグから授業実施前の情報開示は行いません。
■Jリーグ気候アクションアンバサダーについて
・ホームタウンで環境教育の推進役となり、気候アクションの重要性を伝えるアイコンとして活動。
・「Jリーグ環境教育授業」の先生役をつとめ、クラブが地域で実施する気候アクション、環境問題対策活動などに参加する。
・認定制度とし、Jリーグが定める所定の認定フローを経て認定。
【Jリーグ気候アクションアンバサダー(2025年10月14日現在)】 ★=現役選手
Jリーグ特任理事 | 小野 伸二 | FC東京 | 石川 直宏 | カマタマーレ讃岐 | 竹内 彬 |
Jリーグ特任理事 | 中村 憲剛 | 川崎フロンターレ | 森谷 賢太郎 | 徳島ヴォルティス | 石井 秀典 |
Jリーグ特任理事 | 内田 篤人 | 横浜F・マリノス | 金井 貢史 | アビスパ福岡 | 中村 北斗 |
ベガルタ仙台 | 富田 晋伍 | 横浜FC | 内田 智也 | ロアッソ熊本 | 飯星 明良★ |
ベガルタ仙台 | 梁 勇基 | 清水エスパルス | 伊東 輝悦 | ロアッソ熊本 | 小林 慶太★ |
モンテディオ山形 | 岡﨑 建哉 | ジュビロ磐田 | 山田 大記 | ロアッソ熊本 | 長嶋 志歩★ |
福島ユナイテッドFC | 田中 雄大★ | アスルクラロ沼津 | 齋藤 学★ | ロアッソ熊本 | 根岸 恵汰★ |
水戸ホーリーホック | 本間 幸司 | 名古屋グランパス | 阿部 翔平 | ロアッソ熊本 | 半代 将都★ |
栃木SC | 廣瀬 浩二 | ガンバ大阪 | 加地 亮 | ロアッソ熊本 | 李 泰河★ |
栃木SC | 赤井 秀行 | セレッソ大阪 | 丸橋 祐介 | ロアッソ熊本 | 渡邉 怜歩★ |
ザスパ群馬 | 清水 慶記 | FC大阪 | 岩本 知幸 | 大分トリニータ | 松本 怜 |
RB大宮アルディージャ | 下口 稚葉★ | ガイナーレ鳥取 | 長谷川 アーリアジャスール | テゲバジャーロ宮崎 | 西岡 大志 |
ジェフユナイテッド千葉 | 斎藤 大輔 | サンフレッチェ広島 | 森﨑 浩司 |
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■環境教育教材ショートアニメ 「FUTURE KID TAKARA」
NHKエンタープライズと世界的なアニメーションスタジオのSTUDIO4℃がタッグを組んで実施する「『FUTURE KID TAKARA』プロジェクト」として、地球沸騰化時代を生きる子どもたちが楽しみながら気候変動に関する理解を深めることのできる教育コンテンツとして企画され、環境教育教材として全国の学校現場で活用される。
1話約5分間、全11話。そのうちの第6話ではスポーツと気候変動がテーマとなり、Jリーグ選手OBでJリーグ特任理事の小野伸二さん、中村憲剛さん、内田篤人さんが実写でアニメーションに出演。
各話に学びの復習ができるワークシートがあり、ホームページからアニメ視聴とワークシートのダウンロードができ、誰でも無料で学ぶことができる。(11月7日 全話およびワークシート公開予定)
【FUTURE KID TAKARA フューチャーキッドタカラ】
◆ストーリー:2100年からタイムワープしてきた未来の子どもタカラが、現代を生きる少女サラたちと出会い、すでに温暖化の影響が出ている地球のあちこちを探検。そして、自然エネルギーや森を増やすことなど気候危機を解決するためのヒントを学び、自らアクションを起こしていくことを決意する。
◆公式サイト:https://sdgs.nhk-ep.co.jp/futurekidtakara/
アニメ制作概要、アニメ各話、万博上映会の様子、第6話(Jリーグ選手OB出演)メイキング等閲覧可能。
◆テレビ放送
・主題歌「地球のなみだ -FUTURE KID TAKARA-」(Jリーグ選手OB出演)が、10月のNHK「みんなのうた ひろがれ!いろとりどり」で放送中
・2025年11月8日(土)、9日(日)に14:30よりNHK Eテレにて全11話放送。
※第6話(Jリーグ選手OB出演)は11月9日(日)に放送
※放送時間・内容等は予告なく変更になる場合がございます
■「Jリーグ環境教育授業」開催にあたってのコメント
Jリーグ 野々村 芳和チェアマン
この度、環境教育授業の開始にあたって、Jリーグ気候アクションアンバサダーに手を挙げてくれた選手・選手OBには、感謝と同時に期待を寄せています。スポーツと同じように、子どもたちが楽しみながら、大切な事を身につけていく機会を、この活動を通じて届けてほしいと思います。 この活動を通じてより多くの方に気候変動、そして気候アクションに対する興味・関心を持っていただくこと。そしてサッカー・スポーツを未来世代につなぎ、活力あるホームタウンの持続可能性を高め、Jリーグのサステナビリティが掲げる「未来の地球に、いいパスを。」渡せることを目指し、一緒に取り組んでまいりたいと思います
Jリーグ 辻井 隆行 執行役員 (サステナビリティ領域担当)
この度、Jリーグ環境教育授業を始められることをとても楽しみにしています。また、それにあたって大勢の選手OBおよび現役選手が気候アクションアンバサダー制度に手を挙げてくれたことを心から嬉しく思います。
フットボールの未来を左右する気候変動問題を解決する上で、一人ひとりの意識・行動変容は非常に大切です。同時に、エネルギーや交通網を含めた社会インフラが持続可能な仕組みに変わることは、個人の変容と同じくらい、もしくは、それ以上に重要です。その時に欠かせないのが、その移行を「応援する」という大勢の意思表示(声)です。
Jリーグ環境教育授業が、気候変動について科学的に学ぶきっかけとなり、そこから将来の気候アクションを担う人材はもちろん、たくさんの「応援団」が生まれることを願っています。
Jリーグ特任理事 (Jリーグ気候アクションアンバサダー)
小野 伸二さん
僕自身Jリーグが取り組む気候アクションを学び始めた事をきっかけに、地球の現状を知り、地球の未来を変える為に何が出来るかを考え行動を始めました。今回のプロジェクトをきっかけにして、たくさんの子ども達、そして一人でも多くの方が僕と同じように地球の今を知り、学び、行動を起こしてくれることを願っています。これからの子供どもがサッカーを、スポーツを思いっきり楽しめるような未来であるように共にアクションを起こしていきましょう。
中村 憲剛さん
未来の主役となる子どもたちが、この授業を通して地球の現状を知り、自分たちの生きていく地球環境の未来を守るために何ができるかを「自分ごと」として捉え、できることを考えて行動するきっかけにこの授業がなるように、僕自身も共に学び・発信していきたいと思います。
内田 篤人さん
気候変動問題への取り組みや行動が当たり前の日常になるためには、皆さんも毎年感じられているこれまでとは違う異常な夏の暑さを、なぜこんなに暑くなっているのか?これからどうなっていくのか?と疑問を持っていただき、地球の今を知り、今のままでは訪れてしまう遠くない未来を知ることがとても大切だと思います。僕自身もJリーグ特任理事として気候アクションについて知り、学んだことがきっかけで、考え、行動を起こすようになりました。今回スタートするJリーグ環境教育授業がきっかけとなり、一人でも多くの方が自分の為に、そして未来のためにできることを知ってもらえると嬉しいです。
サッカーファミリー一丸となって取り組んでいきましょう。
Jリーグ気候アクションサイト:https://www.jleague.jp/climateaction/