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Press Release プレスリリース

2007.6.9

「知的障がい者サッカー教室」~サカたのトリニータDAY~

6月9日、大分県サッカー協会スポーツ公園人工芝グラウンドで「サカたの」所属の知的障がい児・者25名を対象に、「大分トリニータ知的障がい者サッカー教室」を開催しました。

障がい者自身がスポーツを楽しんだり、競い合ったりする機会を定着させ、「地域における障がい者サッカー」普及の足掛かりを作ることを目的としました。

開校の挨拶後、自己紹介のためにコーチが前に立つと突然、「挨拶代わりにリフティングの技も」との注文が。予期していなかったコーチたちはアタフタしながらも、なんとか1人ずつリフティングの技を披露しました。

教室は経験年数に合わせ3グループに分かれて開始。

1グループ目は、ヘディングを練習。うまく頭に当たらず悪戦苦闘する選手たち。最初は、まっすぐ来るボールに背を向けてしまっていた選手たちも最後にはしっかりボールをみて頭に当てることが出来るようになりました。

2グループ目は、ドリブルトレーニングを行いました。サッカーを始めたばかりの選手たちはボールを自分の思ったところへ動かせず目標のコーンへ到着するのも一苦労。どうしても蹴っては走り、蹴っては走りの繰り返しになってしまっていた選手たちへコーチたちは「ボールが足から離れないように運んでみて」という指導を。指導を受けた選手たちはゆっくりではあったものの思ったところへボールを運ぶ意識が出始め、スムーズにコーンまで辿り着けた選手は嬉しそうにコーチたちとハイタッチをしていました。

3グループ目は、経験者中心のグループ。トレーニングはパス。色分けされたグループで赤→青→緑→シルバーなどの順番通りに四角形でパスを通すもの。みんな顔を上げて確認しながらしっかりとパスを出せていました。次に、色順にパスを繋ぎながらシュートへ。最後は3対2でシュートまでのハーフコートゲームを行いました。ドリブル突破する選手にスルーパスを出す選手、ゴール前で待つ選手にスライディングするコーチ。アイディア溢れるプレーに驚かされました。

最後のゲームでは、練習の成果をすぐに発揮する選手も多く充実した内容でした。試合後の閉校の挨拶。生徒からの挨拶では突然指名された生徒がびっくりしながらも「今日は僕たちのために指導してくれてありがとうございました。今日はとても楽しかったです。今から試合の応援も行きます。頑張ってください」と、エールもいただきました。


~終わりに~
大分トリニータは「ホームタウンづくり」を促進する中で、地元の誰もが自由にスポーツを楽しめる場を提供したい、という考えに基づき、知的障がいのある人達が、自己表現できる環境支援に取り組みました。

今後、地域スポーツのリーダーを担うJリーグクラブとして、まだまだ十分ではないバリアフリー環境の中で、サッカー選手としての夢へのアシストと、共にサッカーを愛するものとしてチームワーク強化を図り、大分でのサッカーの振興と発展への大きな一歩としていきたいと考えています。

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