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Press Release プレスリリース

2007.10.29

Jリーグ育成・下部組織指導者研修会

10月29日から31日までの3日間、新潟県十日町市のホテルベルナティオおよび隣接するクロアチアピッチでJリーグ・アカデミー主催「2007年Jリーグ育成・下部組織指導者研修会(キッズ年代指導者向け)」が行われました。

この研修会は、スポーツに出会う入り口の世代であるキッズ年代と直接関わる指導者たちに、良いアプローチをしてもらうための役立つ情報や、交流、刺激を感じてもらおうと年に1回行われているもので、今年で3回目を迎えました。

全国のJクラブや地元新潟のJAPANサッカーカレッジから合計35名の指導者(うち女性2名)たちが参加し、互いの情報交換なども頻繁に行われていました。3日間のプログラムでは、指導者達も一社会人であることから社会人としての基礎に関する講義から実際のスクールメニューの実践まで多岐に渡る内容が繰り広げられました。ここではそのうちの2日目の内容をレポートします。

30日午前の講義は「キッズ年代のコーディネーション」について荒木秀夫徳島大教授をお迎えしました。アンプを用意し、音と体で動きを示して見せながら、そのロジカルな裏づけを話す講義には各指導者たちもぐいぐいとひきこまれていきました。その様子はさながら指導者とキッズたちの関係のようでもありました。キッズ年代に対しては言葉よりも体で見せる、コーディネーショントレーニングはウォーミングアップ中に短時間組み込むだけで良いなど具体的なアドバイスもされていました。

昼食を挟んで、午後は「遊びで成長する子供たち -遊びからスポーツへ- 」という内容で羽崎泰男財団法人児童育成協会事業本部長の講義が行われました。羽崎氏は『鬼ごっこはスポーツにつながっていく』との持論を展開しており、ここでは鬼ごっこがサッカーやスポーツへの導入としていかに有効か、ルールはあるが審判員がおらず自分たちで判断していく遊びの中で培うものの重要性などについて話されました。講義終盤では数パターンの鬼ごっこを指導者達に実践させ、笑いの絶えない時間になりました。

その後、自由参加の交流サッカーの時間がもたれましたが、さすがにJリーグのプロの指導者達。体を動かすことが本職だけあって、全員が参加。日が落ち暗くなってもボールを追う姿は少年少女に戻っていました。

夜は、山出久男サンフレッチェ広島普及部長による「JFAチャレンジゲーム『めざせファンタジスタ』『めざせクラッキ』」の導入方に関する講義。テキストひとつでもキッズのモチベーションを高める効果的な使い方は可能だと話しました。そしてその後は、最終日に行われる「キッズスクールメニューの実践」(の発表)のために10グループに分かれミーティングが行われ、定時を過ぎても話し込む熱心な姿が見られました。

この研修会のオーガナイザーである山出氏は「この3日間で自分に役立つ情報を得て、足りない部分を感じて欲しい。ただキッズを遊ばせるのでも理論的な裏づけ、思いがあれば納得して教えられるし、説明もできる。そういったことを身に着けるチャンスにもして欲しい」と指導者たちへの願いを話しました。

研修会を通して指導者達の真剣な表情からは、吸収しようとする意欲と必死さが感じられました。必ずやこの3日間は、彼らの血となり肉となる、現場に生かされる、そう確信させる表情でした。

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