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Press Release プレスリリース

2007.12.24

Jリーグ・アカデミー指導者講習会

Jユースサハラカップ2007 第15回Jリーグユース選手権大会の決勝が行われた12月24日。熱戦の末にFC東京U-18が柏レイソルU-18を2-1でやぶって初優勝に輝いた直後、長居スタジアムにて『Jリーグ・アカデミー指導者講習会』が行われました。

この指導者講習会は、毎年、Jユースカップの決勝後、関西クラブユース連盟が主催し、地域の指導者等々を集めて行ってきましたが、今年は「地域の方たちに世界のサッカーの情報を伝え、共有してもらいたい。サッカーを通したスポーツ文化の底辺を広げ、頂点を高くするには、その底辺となる育成年代の指導者の皆さんに正しい情報をタイムリーに伝えていくことが私たちの使命だと考えています(JリーグHRディベロップメントグループマネージャー/山下則之 氏)」との思いのもと、Jリーグ・アカデミーとの共催で実施されました。

地域のクラブチームや小、中、高校クラブの指導者など、計52名が参加しました。U-20日本代表 吉田靖監督を講師に迎えた中での今回のテーマは、『2007FIFA U-20およびU-17ワールドカップの大会報告を通じた、ユース年代における世界と日本の選手・チームの比較分析。ユース年代の選手育成についてのディスカッション』。U-20ワールドカップにおいて、同日本代表チームを監督として率いた吉田氏より、まずは「結論から言うと、U-17では予選敗退、U-20では予選通過もチェコに負けたが、世界にはまだ手が届かないなという現実がある。例えば、U-20で優勝したアルゼンチンは、相手のプレッシャーの中でも思うようにプレーできるし、技術、判断がブレないが、日本はまだまだスピードアップした中でのブレが大きい。ちょっとした質の差が大きな差だと痛感した」という率直な思いが述べられた後、2つの大会のポイントとなるシーンを編集した映像をみながらレクチャー。吉田氏の考える若年層の世代が抱える課題として、『プレッシャーがかかると判断がブレる』、『ブレが多少出たとしてもゴールに結びつけられる技術力アップの必要性』、『相手に有利な形を作られた際の1対1の対応力』などが挙げられました。

その後は、記憶に新しい『FIFAU-20ワールドカップ カナダ2007』について、日程、会場、大会に臨むにあたって、結果、成果、課題、日本への示唆(個の育成)という7項目に分類してレクチャーを実施。世界と戦う中で痛感した世界との差はもちろん、試合を通じて感じたこと、チーム作りにおいての様々なエピソードが語られました。また、会を締めくくるにあたっては、吉田氏より「育成における日本の方向性は間違っていない。ただ更なる日本人の特徴を追求することと、プレーの質の追求が不可欠だと思います。日本はもちろん、成長しているし、良くなっているとは思いますが、同様に世界も成長を続けているし、更に良くもなっています。すなわち、他の国は日本の成長を待ってはくれない。だからこそ、育成年代でのサッカーを変えて行かないと世界には追いつかないと思います」と同年代を指揮する指導者へのメッセージとも受け取れる言葉も。実際、参加した指導者たちには大いに刺激になった様子でした。

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