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Press Release プレスリリース

2008.4.12

【2008Jリーグ U-14】ジェフユナイテッド市原・千葉U-14習志野 vs 横河武蔵野フットボールクラブジュニアユース

「おい、もっと寄せろよ!」「あげろっ!あげろって!!」激しくピッチを飛び交うコーチングの声が、一様にしゃがれている。変声期特有のざらついた声が、選手たちの口々から発せられる。ピッチの中は、明確にプロ意識を持った緊迫感に包まれている。フィジカルも如実に個人差を感じさせるU-14世代。

最高気温は20度に達し、汗ばむほどの晴天に恵まれた4月12日(土)、『2008Jリーグ U-14』が行われました。U-14のリーグ戦は、Jリーグ・アカデミーが今年最大の重点課題として取り組んできたプロジェクトです。心身の成長期である中学生年代の選手たちを、いかにプロ選手へと育て上げていくのか。アカデミーでは、2002年の発足時からゲーム環境の整備を念頭に準備してきました。今年開幕した『2008Jリーグ U-14』に照準を合わせ、昨年には『2007Jリーグ U-13』を開催すると共に、U-14の壮行大会となる『2007 A3 U-14 フレンドリーフットボールツアー』を実施しました。

「世界に追いつくためには、各年代でのトレーニングとゲームの両面でのしっかりとしたサポート、環境作りが必要です。それをJリーグがオフィシャルのリーグ戦としてきちんと提供する。昨年は、U-13のリーグ戦をスタートさせました。今ピッチでプレーしている年代は、それを経験してきた選手たちです。指導者と選手たちには、昨年一年間の成果をもう一度、今季のU-14リーグ戦を通じてしっかりと確認してもらいたい。その作業ができてこそ、次のU-15、U-16へと進んでいける。育成というのは、そういった一連の流れの中で、みていかなければならないのです」(Jリーグ技術委員長 山下則之氏)

この日の試合会場となった『フクダ電子スクエア』は、ジェフユナイテッド千葉のトップチームのホームスタジアムである『フクダ電子アリーナ』が眼前にそびえ、プロをめざす子供たちにとっては絶好のロケーション。対戦カードは、『ジェフユナイテッド市原・千葉U-14習志野(以下、千葉U-14習志野) vs 横河武蔵野フットボールクラブジュニアユース(以下、横河武蔵野)』。昨年度のU-13リーグで経験した選手たちは、さらに成長し、好ゲームが展開されていました。

長いリーグ戦の戦いの中で知識と経験が蓄積され、実践され、また課題を見つけ、選手も指導者も鍛えられていきます。公式戦の緊張感の中で技術を磨きながら、さらに、フィジカルとメンタルも大人への道程を辿ります。

夢はJリーグ選手という子供たちが、全国から参戦して開催される『2008Jリーグ U-14』は、全試合が無料公開されています。奇しくもこの日は、隣接するフクダ電子アリーナで、『J1リーグ戦 第6節 ジェフユナイテッド千葉 vs 大宮アルディージャ』が同日開催。トップチームの試合に訪れた千葉のサポーターたちが、引き寄せられるようにU-14の試合会場へ足を向け、奮闘する選手たちへトップチームの試合さながらの温かなコールを送っていました。「ちょっと相手にはかわいそうかな? でも、これもアウェーの経験になるよね」(千葉サポーター)

歓声がひときわ大きくなったその時、パスを繋いで、千葉U-14習志野にひとつのゴールが生まれました。試合結果は1-0。ホームである千葉U-14習志野が、今季開幕戦を見事に白星で飾りました。

試合後、応援していた千葉サポーターのもとへ足を運ぶ子供たちの姿が。そして、千葉ならではの選手全員による歓喜の“でんぐり返し”!「応援ありがとうございました!」「また観に来てください!」「おめでとう!」「これからも応援してるからがんばって!」強い絆に結ばれた笑顔が、そこにはありました。

「ファン・サポーターの方が応援してくれたから頑張れました。前半は点を取れなかったけど、後半は、しっかりパスをまわせて、みんなの力で点が取れました。得点王を狙って、がんばっていきます。どのチームとやるのも楽しみです」(千葉U-14習志野 FW 竹中光生選手)
「決定力不足で勝てる試合を落としました。(次戦は)守りも攻撃もみんなでやって、勝ちたいです」(横河武蔵野 FW 相田健太選手)

「0-0の状態が続く苦しい戦況で、いつもなら大敗でした。メンタル的に昨年から成長していると実感しています。これからフィジカルが伸びたらと思うと、今から楽しみです。一年間でどこまで変われるでしょう」(横河武蔵野 梅木一馬監督)

「僕たちがトライしようとしていることは、パスをして走ること。それが出来つつある。今日はトップチーム関係者もたくさん顔を出してくださって、非常に良い緊張感の中で試合ができました。僕は、子供らしい感性も大切にして育てていきたいです。ゴールしたら純粋に喜びを表現すればいい。トップチームの背中をみているあの子たちは、試合後には自然にサポーターたちのもとへ足を向けましたよね。これからの一年間、良いチャレンジと捉え、しっかりと取り組んでいきます」(千葉U-14習志野 小澤広監督)


※注=『北海道・東北・北信越:ポラリス』(7チーム全36試合)『関東:メトロポリタンA・B・C』(23チーム全154試合)『東海:ボルケーノ』(5チーム全10試合)『関西:ヤマトタケルA・B』(8チーム全12試合)『中国・四国・九州:サザンクロスA・B』(12チーム全60試合)

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