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Press Release プレスリリース

2008.7.21

アジア太平洋こども会議・イン福岡

生まれた国も、言葉も、宗教も、そして文化も違う子どもたちが、一緒になってボールを追いかける。勢いあまって転ぶ子どもがいる。うまくボールを蹴れない子どももいる。けれども、子どもたちの顔に浮かぶのは満面の笑顔。「アジア太平洋こども会議・イン福岡」の子ども交流イベントのひとこまです。「汗をかきながら、ひたむきにボールを追いかける姿は、国が違っても同じですね。みんなでボールを追いかけようという気持ちがあふれていました」。アビスパ福岡ホームタウン推進グループ・下田功スクールチーフマスターは、子どもたちの姿を温かく見守りながら話してくれました。

「アジア太平洋子ども会議・イン福岡」とは、1989年にスタートした民間レベルでの草の根国際交流事業のことで、その活動のひとつとして、毎年、アジア太平洋各地から子ども大使を日本へ招聘し、ホームステイや学校登校、交流キャンプなどの異文化交流の場を提供する招聘事業を行っています。7月21日に行われた子ども交流イベントは、その20周年記念特別事業のひとつ。アビスパ福岡のほか、ソフトバンクホークス(野球)、ライジング福岡(バスケット)の福岡を代表するプロスポーツチームがボランティアとして参加しました。

会場に集まったのは43の国と地域から日本へやってきた316名の子どもたちと、それを迎える約300名の日本の子どもたち。多国籍の子どもたち8人でチームを作り、それぞれの競技に別れて国際交流を図りました。アビスパ福岡ホームタウン推進グループが行うのは、サッカーボールを使って体を動かす喜びを子どもたちに伝えること。言葉が通じずに戸惑い気味だった子どもたちが、ボールを通して次第に打ち解けていきます。

「外国の子どもたちに触れたり、言葉をかけたりする時に、日本人の子どもたちが本当にドキドキしているのが伝わりますけれども、それを飛び越えていく子どもたちがたくさんいたことが特に印象に残りました。とってもいい経験ができたのではないかと思います」(下田氏)

そしてゲームが始まる頃には、子どもたちの間にある垣根はすべてなくなっていました。

「サッカーをしたのは初めて。でも本当に楽しかった。一緒のチームでプレーしていると、まるで同じ国の人たちと一緒にいるように感じて、それが一番うれしかった」とはラオス人民共和国からやってきた12歳のヴィサコン君。福岡市内から参加した松尾優輝君(小学校5年生)も、「みんなとサッカーをしていたら、とっても元気が出てきて面白かった。他の国の子どもたちと交流できてよかった」と話してくれました。子どもたちにとっては忘れられない時間になったようです。

貴重な体験をしたのは子どもたちだけではありません。通訳のボランティアとして参加した伊藤萌美さんは次のように話します。

「子どもたちが本当にコミュニケーションをとろうとしている姿が、すごくいいなと感じました。社会人、学生、高校生や中学生までもボランティアとして集まり、みんな、子どもたちが外国のことを知ることで世界平和につながってくれると信じているのです。それに、私たちが知らない国のことを知るきっかけにもなります。子どもたちの架け橋になれるお手伝いができることが本当にうれしい。来年も続けます」

「スポーツで、もっと、幸せな国へ」。子どもたちも、大人たちも、スポーツを通して貴重な経験を手に入れた1日でした。

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