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Press Release プレスリリース

2008.7.20

第1回ベルマーレフットボールアカデミーカンファレンス

湘南ベルマーレにとって初の試みとなる「第1回ベルマーレフットボールアカデミーカンファレンス」が7月20日、平塚商工会議所大ホールにて開催されました。

「ベルマーレフットボールアカデミー」とは、湘南ベルマーレの下部組織を意味します。ユースチーム(U-18)以下の下部組織の「育成」と、小学校体育巡回授業やサッカースクールなど「普及」に関わる事業について、今年4月よりこの名称に変わりました。今回のカンファレンスでは、“ゴールデンエイジ”と呼ばれる4種年代(小学生年代)にスポットをあて、湘南地域のサッカーの水準向上と普及促進を目的に、7市3町のホームタウンの指導者の方々と交流を図りました。

 眞壁潔・湘南ベルマーレ代表取締役のあいさつに始まった第一部では、100名を超える参加者をまえにクラブの理念や目標とカンファレンスの主旨が示されました。また、今回招かれた山下則之・Jリーグ技術委員長はアルゼンチンのユース年代の指導を映像で紹介し、技術の大切さを説きつつ、集まった4種年代の指導者の方々に対する期待を寄せました。

 第二部はパネルディスカッションです。湘南ベルマーレからは菅野将晃・トップチーム監督とチョウ・キジェ・フットボールアカデミーリーダー兼ユース監督、そして飯塚洋・神奈川県4種トレセンチーフと山下・Jリーグ技術委員長の4名がパネラーとしてそれぞれの体験を話しました。菅野監督はドイツのシュツットガルトを訪れた際の話に触れ、育成のフィロソフィーやシステムの重要性、そしてクラブと地域、行政を含めた選手育成の大切さについて語りました。また、京都パープルサンガ(現京都サンガF.C.)のユースコーチ時代に指導した松井大輔選手(現サンテティエンヌ=仏)や永田亮太選手(現湘南ベルマーレ)にも触れ、「よいコーチはよいオーガナイザーであること。選手はどの年代で飛躍するかわからないので、若いうちからどれだけプレーさせているかが大事」とも話しています。また双方向性を目指すディスカッションでは、参加した指導者の方々からも日々の悩みや考え、意見も聞かれました。最後は懇親会を行ない、なごやかな雰囲気でそれぞれ交流を深めました。

およそ2時間に及んだカンファレンスを終え、チョウ ユース監督は、「Jのクラブとして初の試みではないでしょうか。今後サッカーがどんなに進化しても、闘う気持ちだけは変わらず大切だと思います。今日は多くの指導者の方々と交流するよい機会となりました。これからもこうした取り組みを続け、サッカーを通じて人間力を育んでいきたいと思います」と語りました。パネルディスカッションでコーディネーターを務めた大倉智・湘南ベルマーレ強化・育成部長も、「ベルマーレに対する応援を感じました。今日の話をフィードバックし、つぎに何をすべきか、日本サッカー界のために考えていきたい」と、手応えを感じていました。

参加した指導者からは、「ベルマーレのトップや地域のほかの指導者の考えていることがわかる貴重な場をいただきました。今後は違うカテゴリーとの繋がりや、いかにして個は成長するのかといった方向性の議題にも期待したい」という声も寄せられました。今回は初回ということもあり総論的な話題が占めましたが、今後は具体的かつ細かい意見交換が進められていくことでしょう。

「サッカーにおいて豊かで、サッカー人口のもっとも多い地域にしたい」と眞壁・湘南ベルマーレ代表が冒頭に語った初の試みは、こうして貴重な一歩を踏み出しました。今後、回を重ねていくなかで、地域とクラブのさらなる活発な交流が期待されます。

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