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Press Release プレスリリース

2009.6.8

2009年度 Jリーグ アカデミーコーチ研修会

6月8日(月)から11日(木)の4日間にわたり、福岡県宗像市のグローバルアリーナで「2009年度 Jリーグ アカデミーコーチ研修会」が行われました。Jクラブに所属する育成年代のコーチを対象に、育成方針の共有と指導力の向上を目的に開催されたもので、既に6月1日(月)からはJ1クラブ所属コーチを対象に新潟十日町市実施。今回はJ2クラブ所属の18名を対象に行われました。

その意義について、Jリーグ HRディベロップメントグループ マネジャーである中西大介氏は次のように話してくれました。
「育成部門の指導者たちが互いを刺激し合ういい機会。それぞれが実践していることを他のクラブのコーチが見てどう思うのかを知ることで、自分の考えを相対的に整理することができるはずです。また、互いの意見をぶつけ合うことは、自分の持っている引き出しや、コミュニケーションスキルが問われることにもなり、単なるコーチング研修にとどまらない効果もあります。コーチ陣にとっては能力アップの大きなきっかけになりうる場です」

研修の内容はコーチングとディスカッション。各指導者がクラブで実際に行っている練習を行い、その内容について意見をぶつけ合っていきます。講師を務めるのはJリーグ技術委員長の上野山信行氏。研修会にあたって最も大切にしていることは、現場で指導している姿をそのまま見せてもらうことだそうです。
「サッカーは大人でもミスをします。けれども、遠慮せずに普段指導している姿をさらけ出して、ミスを出して、ミスを指摘してもらう。そうすることで一回り大きくなれるということです」

そして、「Jリーグの発展のためには、クオリティーの高い試合を提供するための努力が最も重要で、そのためには、育成年代の試合環境を整えることと、指導者を育成することが、Jリーグの2本の柱だと断言できます。指導者のレベルアップを図り、世界に通用する選手を育成してお客さんに喜んでいただくことが狙いです」とは中西氏。上野山氏も「いま日本にはワールドクラス級のスターがいない。でもそれは育てられると考えています。そのために何が大事かと言ったらコーチの資質。その部分においては、まだまだ世界水準に達していない。ですから、そこをもう一度テコ入れして、みんなで勉強会をして、資質を上げようということです」と話します。

参加している指導者たちも、与えられた機会を逃すまいと真剣そのもの。それぞれのコーチング実践が終わるたびに、疑問点や改善点など積極的な意見が飛び交い、それは研修時間内だけにとどまらず、食事の時間も、その後の自由時間でも議論は尽きることがありません。
「限られた時間ですが、それぞれに『気づき』があると感じています。その『気づき』と私が追い求めていることが一致しているので、有意義な研修だったと感じています。そして、ここで感じたことを、クラブに戻って地域に波及させてほしい。それがJリーグの貢献活動の一つでもありますから」(上野山氏)

J1クラブ、J2クラブともに研修会を年3回で実施。1回目の結果を整理し、参加者の要望も取り入れて、より充実した研修会にしていく予定とのこと。この研修会を通して、多くの指導者たちがステップアップしていくことでしょう。

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