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Press Release プレスリリース

2009.8.10

2009 U-12フェスティバルin中伊豆

8月10日(月)から12日(水)にかけて、静岡県伊豆市にある「中伊豆ワイナリーヒルズ志太スタジアム」において、「2009 JリーグU-12フェスティバルin中伊豆」が開催されました。

東京ヴェルディ、キューズFCエスパルスジュニア(清水エスパルス)、ジュビロ磐田、名古屋グランパスに所属する総勢98名が参加し、3日間を通して交流を深めました。
中伊豆会場のコンセプトはサッカーから食事、ホテルの部屋までクラブの枠を超えて編成されたミックスチームで活動し、サッカーはもちろん、社会生活においても重要な協調性や積極性を育ませることをであり、所属クラブごとの活動はいっさいありません。プログラムの随所にはそのような意図が含まれていました。

中伊豆会場開催中は残念ながら恵まれた天候とは言えず、絶えず空の様子をうかがいながらの活動となりました。

1日目、最初のプログラムはキャンプ協会の遠藤大和さんの指導のもと、室内練習場を使用したASEプログラムです。みんなで手をつないで輪になり合図とともに同じ行動をするものや、同じ血液型同士いかに早く集えるか競うものなど、お互いコミュニケーションをとりながら子どもたちの気持ちがほぐれていく様子が表情から伺えます。ASEプログラム終盤にはすべてのメンバーをA~Lまでの12チームに区分し、期間中すべての活動をともにする仲間に分かれます。「皆が気持ちよくサッカーをプレーできるのがフェアプレーの気持ち。その気持ちを持って3日間過ごしてほしい。そのために皆でコミュニケーションをとり、何をすればいいのか考えることが大事なんです」と遠藤さんは言います。
夜には「ぐらっぱの丘」にてバーベキューが行われました。一面ぶどう畑に囲まれた高原の丘で行うバーベキューは格別です。ASEプログラムでたくさん体を動かした子どもたちは腹ペコ。大好きなお肉や野菜をお腹いっぱいになるまで満喫しました。

2日目、3日目はサッカー中心のプログラムになりました。残念ながら2日目の天気予報は一日中雨。午前中は室内練習場を利用した4人制のサッカーを行いました。しかし、サッカーが大好きな子どもたちには天候など関係ありません。室内であろうとサッカーをすることに変わりはなく、ボールを追いかける子供たちの目は一様に輝いています。チーム分けされ、一晩ともにした子どもたちはすっかり仲良しになり、プレーの最中もお互いの名前を呼んだり、声を掛け合ってコミュニケーションをとるなど、心からサッカーを楽しんでいる様子でした。
午後からは雨が一時的に止み、いよいよグラウンドを使っての6人制のサッカーです。午前の4人制サッカーで打ち解け合った仲間たちはチームワークも万全です。グラウンドを所狭しと走りまわり、勝利に向かって一丸となって戦いました。試合を観戦していたコーチたちが「みんなうまいなぁ」と感心するほど自身のポテンシャルを十分発揮し、活き活きとプレーをしました。

折しも静岡県を襲ったマグ二チュード6.5の地震や大雨の影響で、プログラムの修正を強いられることが多かった今大会。主幹クラブ、横浜F・マリノスの近藤俊輔コーチに心境を尋ねたところ「グラウンドでサッカーができてホッとしています。初日の夜は翌日の天候が気になって眠れませんでした」と安堵の表情で答えます。3日間という限られた時間の中ですが、他のクラブの仲間たちとサッカー、共同生活を通じて貴重な経験をした子どもたち。何が楽しかった?と尋ねると、サッカー以外のASEプログラムや部屋でのふれ合いと答えた子どもたちも多く、新しい仲間と出会えたことが何よりも楽しい思い出になった子どもが多かった様子。天候が優れない日もありましたが、サッカーが好きな共通項で結ばれた子どもたちにとっては、何よりも代え難い夏の思い出になったことでしょう。

ASE :ASE(Action Socialization Experience:社会性を育成する実際体験)は、イニシアティブ・ゲーム(Initiative Games)とも呼ばれ、1つの小グループがひとりでは解決できない精神的・身体的課題に対し、メンバーそれぞれの諸能力を出し合い、協力しながら課題を解決する活動。野外教育における「コミュニケーションやチームビルディング」という取り組みを抜き出しパッケージ化し、それをアクティビティ(ゲーム)としてプログラム化したものがASEです。

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