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Press Release プレスリリース

2012.4.19

Jリーグ U-16チャレンジリーグ開催

3月17日(土)~3月28日(水)の期間で開催された「Jリーグ U-16チャレンジリーグ」。今年で3回目を迎えるこの大会は、Jリーグ加盟38クラブ(2012新加入クラブ除く)に所属する16歳以下の選手を対象とし、トップレベルの選手を育成するために重要な年代へ試合出場の機会を提供。個の育成を行うことを目的として行われている。

そのうち、3月26日(月)~28日(水)には静岡県の時之栖スポーツセンター裾野グラウンドで、浦和、東京V、川崎F、甲府、新潟、富山、磐田、神戸、徳島、愛媛、福岡のグループが1位を目指して激しい試合を展開した。

「この時期にたくさんの実戦ができるのはありがたいこれから多くの公式戦が始まる中、試合に出られなくなるメンバーがこうして試合を経験できて、成長できるチャンスを得られる」と東京Vの菅原智監督が語った様に、この時期にU-16の大会が行われる意義は非常に大きい。

そもそもU-16というカテゴリーは、高校2年生の早生まれ以降の選手を指す。つまりは高校1年生、中学3年生の選手が多く、彼らはちょうど中学、高校の進学期にある。中学3年生からすれば、∪-15の中学のカテゴリーでは一番上なだけに、高校1年生の一つ上の選手たちと試合ができることはメリットがある。逆に高校1年生は∪-18の高校のカテゴリーでは一番下で、試合に出られない選手が多い。したがって、こうした時期の選手に質の高い実戦の場を設け、成長を促していくことがこの大会のねらいとなっている。

そして、シーズンが変わる3月。この時期は4月から始まる新シーズンに向けて、各クラブがチーム作りをしている段階で、1年生は実戦経験がより少なくなる。それだけに、このチャレンジリーグは彼らの成長を促す大きなチャンスとなる。

さらに新潟の内藤就行コーチは、「ここで新しく入ってきた選手を起用して試合をすることができる。この高いレベルでやれることは大きな意義がある」と菅原監督同様に、このリーグの意義を強調すると、「新潟は冬になると雪が多くて、なかなかグラウンドで練習ができない。試合をするにも遠出をしないといけない。さらに強化を図る上で、周囲にはJクラブがない。こうしてこの時期に、レベルの高いJクラブのユースと試合ができることは、選手たちに本当にいい経験になる」と続けた。

北信越地区にあるJクラブは新潟と富山のみ。しかし、双方へは距離があるし、新潟の近くにあるクラブを探すとなると山形、もしくは関東まで行かないといけない。そして雪という難敵。地理的ハンデを抱える地域のチームとして見ると、このチャレンジリーグが持つ意義はさらに大きくなる。わずかな期間ではあったが、質の高い環境でしのぎを削り合ったことで、選手たちは大きな財産を得られたはずだ。

「ほとんどのチームが新一年生で挑みましたが、初戦で神戸に0-4で負けてからは、2戦目、3戦目と試合ごとに成長してきた。本当に楽しみになってきたと思います」(内藤コーチ)。
それぞれのチームの選手たちは大きな財産を掴んで、裾野グラウンドを後にした。


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