2026特別シーズンの各事業において、以下の取り組みがあった。
パートナー事業本部の取り組み
パートナー戦略:パートナー制度の再設計
Jリーグの協賛金額・協賛社数共に増加傾向にあることを受け、パートナー企業に対する協賛価値の向上を目的として、2026/27シーズン以降のあるべきパートナーシップの将来像を策定。Jリーグパートナー制度の再設計に取り組んだ。
※2026/27シーズンのパートナー契約より適用
主な変更点
枠組みの見直し
Jリーグが主催する大会(明治安田Jリーグ、Jリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップなど)と直接紐づく「Jリーグオフィシャルパートナー枠」と、より広義にJリーグの活動全体で連携を図る「Jリーグサポーティングパートナー枠」に再編。
「Jリーグオフィシャルパートナー枠」では、「Jリーグタイトルパートナー」「Jリーグプラチナパートナー」「Jリーグゴールドパートナー」の3つにパートナーカテゴリーを再編成し、パートナー各社の協賛目的や事業ニーズに沿った権益付与を行う。
※J1~J3のトップカテゴリー(一部大会等を除く)が対象
「Jリーグサポーティングパートナー枠」では、協賛社が増える中で、Jリーグとパートナー各社との取り組みをより分かりやすく伝えることを目指し、「ビジネス領域」「メディア&エンターテインメント領域」「フットボール領域」「サステナビリティ領域」への再編成を行った。
「エモーショナル・トランスファー(Jリーグのファン・サポーターからJリーグパートナーへの好意的な態度変容)の実現」をコンセプトに、Jリーグがパートナー各社に提供する権益の質・量の改善を図る。
いずれの施策も、パートナーシップの拡張性を高めることで、各社との連携をより最適化し、相乗効果を高めていくことを目指す。
サステナビリティの取り組み
1.Sport Positive Leaguesの始動
1月28日に開催された「Jリーグ サステナビリティカンファレンス2026」において、2025年4月にアジアで初となる参加表明をしたSport Positive Leagues(SPL)が始動。
SPL創設者のクレア・プール氏と、英国でも最先端の取り組みを行うクラブの一つであるブリストル・シティFCのピーター・スミス氏をゲストに迎え、Jリーグ版SPL評価項目の初公開や今後の取り組みスケジュールの紹介、そして具体的なアクションにつなげるための意見交換などを実施した。
●SPL概要
サッカークラブの気候アクションを数値化し、その進捗や目指すべき方向性を分かりやすく把握できる仕組み。各クラブから報告された気候変動対策にとって重要な12項目の取り組み状況について、独自の評価基準マトリクスを用いて定量的に効果分析が行われる。エネルギー、廃棄物、交通など、カテゴリーテーマ別に加重を設けて総合点を算出。SPLから上位20クラブのスコアとリーグテーブル(順位表)、活動内容が公表される。また、好事例の公表を通じ、Jクラブやスポーツ界の気候アクション推進を目指している。
●SPL評価項目
評価項目の詳細は、SPL専用ページに掲載
●SPLの今後について
2026特別シーズン(2026年1~6月)における各クラブの取り組みを評価対象とし、同11月に評価を基にしたランキングの公表を実施予定。
スケジュール
各クラブの情報収集・分析期間
各クラブの活動の評価(Sport Positive において評価・順位を確定)
ランキング公表
2026/27シーズンにおけるSPLの評価対象期間
2.アクセス・フォー・オール
Jリーグのサステナビリティにおける3つの活動領域のうち「インクルーシブな社会へ(PEOPLE)」を推進する取り組みの一環として、誰もが安心して快適にスタジアムで試合観戦ができる多様な機会と選択肢の提供に取り組んでいる。
この取り組みは、日本サッカー協会(JFA)が中心となりグラスルーツからエリートまで誰もがサッカーを「する」「見る」「関わる」ことにアクセスできる多様な「機会」と「選択肢」を持続的に確実に届けることを目的として、サッカー界全体で進めている「アクセス・フォー・オール」に通じる取り組みである。
その第一歩として、2025年6月の建築物のバリアフリー基準並びに「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」(国土交通省 2025年5月)の改正を受けて、2026年2月に「MUFGスタジアムにおける車椅子席リーグ統一運用ガイドライン(暫定版)」の試験運用開始を発表。昨年よりJリーグの主管試合において開始していたガイドラインの試験運用を、MUFGスタジアムで開催される各クラブの主管試合にも対象を広げた。
今後は、車椅子席利用に対する運用のブラッシュアップの他、さらに多様な方に向けた「アクセス・フォー・オール」の取り組みを広げていく見通し。