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Press Release プレスリリース

2014.8.29

2014 Jリーグ新人研修ボランティアレポート(谷口彰悟、可児壮隆)

8月27日(水)、谷口彰悟選手と可児壮隆選手が川崎フロンターレの新人研修に参加しました。

「講義・商店街周り」「試合運営」と2つある新人研修のプログラムのうち、この日は、「講義・商店街周り」を実施しました。

クラブ事務所に来た2人に講義を行なってくれたのは、武田信平社長と川崎フロンターレOBでもあり、クラブ特命大使を務める中西哲生氏のお2人です。

まず中西氏からは、自身のサッカー選手時代の頃のエピソードからスポーツジャーナリストとして活躍する現在に至るまでの様々な経験や、多くの選手たちとの関わりあいの中で学んだ「理想の選手像」について、話してくれました。
その中でも、引退してから14年経つ今でもフロンターレ愛溢れる中西氏から2人へ、“愛される選手になってほしい”としきりに伝えていたのが印象的でした。具体的には、「サポーターには“家族のように”どんなに苦しい時でも一緒に戦い、日頃から自分を飾ることなく真摯に向き合って接していく、そんな選手がサポーターから愛される。」といったような選手像や、他にも「日頃の練習からどんなことを考えながら取り組むべきか、ただ練習をこなすだけでなく、選手同士どんどんお互いの長所を知り、それを生かして日々チームの武器を増やしてほしい」といった、明日から実践できるサッカー面でのアドバイスもありました。

続いて、武田社長からは、「かつて川崎は、工業地帯で、どうしても暗いイメージがあったことは事実であり、世間的にもそういったイメージが強かったが、我々の目標は、この川崎で、市民に一体感を作る、明るいイメージを作ること。川崎のシンボルになり、『川崎市民で良かった。』『地元に川崎フロンターレというプロサッカーチームがあって良かった。』そう感じてもらえるように努力を続けて行くこと。」こうした目標を掲げ、創設時のフロンターレは走り出したことを知り、2人もさらに真剣な表情に。

少しずつ、まちのイメージが改善されてきたといえる今でも、クラブとして大切にしているのは、「チームの“強化“と“地元密着活動”。この2つが両輪でうまく回らないと、成り立たないので、敷居が高い・手の届かない存在ではなく、身近な存在になることが大切。地元密着の活動を継続的に続けていくことで、地域とも信頼感・親密感が生まれる。そして試合では、チームの一生懸命なひたむきなプレーを見ていただく。こうして川崎市民と喜怒哀楽を共有することで、より一体感が生まれてくると考えている。」
改めて社長からクラブとしての考えを聞いたことを、今後に生かしてほしいと思います。

講義を終え、「非常に熱心にまじめに聞いてくれたことが嬉しかった。少しは自分の気持ちが伝わったかなと思っている。自分のような人間が、今こうやってたくさんの仕事をいただいていることは、とてもありがたいこと。そのための準備を現役の時からしてきたつもりだし、今でも続けている。そういうところは大事だと思っているし、2選手にもそう伝えた。ただ、今日の彼らの耳を傾ける姿勢を見て大丈夫だなと感じた。」と、中西氏は話してくれました。

講義が終了した後は、商店街へ繰り出し、地域の方々と触れ合いながら、最新の第4弾スケジュールポスター貼りを実施しました。講義で教わったことを生かしながら、元気に挨拶し、積極的に会話を交わしていました。2人が向かった商店街は、クラブ創設当時からサポートしていただいているJR南武線「平間駅」近くの平間銀座商店街です。この日も夕方頃であったにも関わらず、閉店後も2人を待ってくれていた店舗や、『昔、ケンゴ(中村憲剛)も来てくれた。うちに寄ると日本代表に選ばれるよ。』と温かい声援もいただき、2人も地域の方々とのふれあいに改めて『もっと頑張らねば。』と励みになったはずです。

最後に、この研修を終えた2人に感想を聞きました。

◎谷口彰悟選手
こうしていつも支えてくださっている皆さんとふれあうというのは、とても嬉しかった。たくさん声をかけていただき、自分たちは地域の皆さんのおかげもあり、プレーが出来ているというのが改めて実感できたので、行って良かった。お店があってスタジアムにはいつも観にいけないとのことだったので、優勝して、ここでパレードという形で報告ができたらいいなと思った。

◎可児壮隆選手
社長と中西さんの講義を聞いて、川崎フロンターレがここまで来るのに、本当に多くの方々の努力と協力があったことを感じた。今日、実際に商店街を周って見て、その言葉の意味を肌で感じたし、昔から変わらず応援してくださっていることが嬉しかった。支えてくださっている皆さんの想いはもちろん、川崎フロンターレとしての活動も僕らが引き継いでいって、これからも頑張っていきたいと思う。

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