Press Release プレスリリース
2019.11.8
9月30日~10月31日にかけて、北海道コンサドーレ釧路、U-13、U-14所属選手(24名)を対象にJリーグ版よのなか科を実施致しました。
プログラムの進行役は、アカデミーコーチングスタッフの安田一行さん。
北海道コンサドーレ札幌では、よのなか科の取り組みは5年目(釧路開催は初の取り組み)になります。5回のプログラムでは、クラブの経営、Jリーグの理念、サッカーをとりまく職業、それぞれの職業に必要な「意志」「役割」「能力」、選手自身の5~6年後のキャリアイメージプランについて考えました。
第1回の「Jクラブをとりまく“お金”から仕組みを考える」では、パートナー事業部神谷純平さんから、経営(営業)に関する考え、さらには、地域の皆さんにとって北海道コンサドーレ札幌がより身近な存在となるようにどのようにしていきたいかその想いを熱く語っていただきました。
第2回の「Jリーグがめざすものを考える」では、広報担当の浜田亜紀子さんに、授業の内容に関連させながらコンサドーレの活動を説明していただきました。また、地元釧路のアイスホッケーチームを例にした話においても、Jリーグの理念やコンサドーレを知る上でとても説得力のある有意義な時間となりました。
第3回、第4回は“職業”に関する内容でしたが、ここでもゲストティーチャーの素晴らしいレクチャーがありました。社内からのゲストとして、パートナー事業部の竹内一弘さんを招き、選手獲得を通じたアジア商圏、世界進出への想い等、その業務内容をリアルに説明していただきました。また、社外ゲストとして、釧路新聞社(記者)の會田俊実さんをお招きしました。會田さんは、記者としての仕事ぶりを熱く語るだけではなく、文章を書くことの影響力、それに伴う責任感、そして、メンタル面のアプローチまでしていただきました。
そして最終回。第5回の「自分のキャリアイメージプランを考える」では、昨シーズンまで現役プレーヤーとして活躍し、現在はコンサドーレ・リレーションズ・キャプテン(CRC)として活動している河合竜二さんがゲストとして登場。河合CRCには、サッカーをスタートした小学生時代からプロ選手になるまでの経緯を詳細に語っていただきました。また、22年間のプロ生活において、プロサッカー選手として日々考えていること、取り組んでいたことのほかに、成功と挫折から学び得た心の部分「役割を明確にし、チームのために貢献する」、「当たり前のことを当たり前に思わない」、「多くの人の支えがありプレーができていることへの感謝の気持ち」を持つことが大切だと、説得力があり心に響く素晴らしい話をしてくれました。
選手たちは、このよのなか科を通じて、Jリーグの産業構造を学び、サッカーに関わる様々な職業の存在を知り、自らの将来を考える意識が高まりました。と同時に、競技者としての人間性・社会性の形成、コミュニケーション能力や思考力の必要性を理解してくれたと思います。また、北海道コンサドーレ札幌のファミリーだということを自覚し、漠然としていた夢や目標が明確となり、あらためてトップチームに上がりたい、プロサッカー選手になりたいという想いを持ったようでした。
「北海道とともに世界へ」
サッカーはもちろんのこと、様々な世界(職業)で活躍できる“人財”育成の重要性を再認識したこのよのなか科。
今後の彼らに期待を抱きながら、いつしか、彼らが本物の“人財”となるよう、私自身も学び続けその成長をサポートしていきたいと思います。
写真提供/北海道コンサドーレ札幌
なお今回は、2019年度Jリーグ版よのなか科ファシリテーター養成講座の一環として開催されました。