Press Release プレスリリース
2021.8.31
2021年7月7日(水)、Jリーグ新人研修の一環として須貝英大選手、鳥海芳樹選手、野澤陸選手、関口正大選手、長谷川元希選手が北杜市・白州杜苑でボランティア活動を行いました。
例年では、社会福祉法人施設にて入浴介助や食事介助、コンビニエンスストアでの一日店員などを行ってきましたが、コロナ禍においては利用者さんやお客様との対面での実施は難しく、今年度は間接的な支援活動として農業に関するボランティア活動を行いました。
午前のトレーニングを終え、約2時間の除草作業。コロナ禍において、様々なイベントも中止となり直接的な交流が制限される中で、間接的ではあるが「他者」の為に、目の前のことに一生懸命に取り組むことが出来るか?サッカーのピッチ上で発揮する能力に直接関係のない「無意味」とも言える活動に対して、広い視野や他者の視点で捉え、自分自身のマインドをポジティブにコントロールし、プラスの「意味付け」をすることで、「無意味なものなど何もない」という姿勢や視点を持った選手になって欲しいという思いのもとに実施いたしました。
今回の研修を実施した北杜市には、除草作業でお世話になったスポンサー白州杜苑様の他にも「信玄餅」で有名な金精軒製菓様の店舗もあり、スポンサー訪問も行い、公式Youtubeチャンネルの撮影も兼ねてご挨拶に伺いました。新型コロナウイルスの感染予防の観点で、クラブ外の方と接触が少なく、屋外での活動ということを軸に研修内容を考え実行いたしました。選手たちは関わる対象者の「姿が目の前にない」という状況だからこそ、様々なステークホルダーをイメージし、広い視点を持ちながら全ての取組みに元気よく前向きに取り組んでくれました。
サッカー選手である前に1人の社会人として、「自分自身や他者を理解すること」、「多くの方々に支えられているからこそ、自分たちが支える側に立つこと」、「何事にも前向きに100%で取り組むことの大切さ」というような事を感じ今後の自己研磨に向かって欲しいと強く思います。
◎選手コメント
須貝英大選手
今回の活動を通して改めて感謝の気持ちを忘れずに、日々生活していくべきだと感じた。
アスリートを支える「食」、その「食」を作ってくださる方がいるからこそ身体を作ることができる。普段からたくさんの物を食べることが当たり前になっているが、それを当たり前だと思ってはいけない。今回はお米作りの一部の草取りをおこなったが、なかなか大変だった。お米1つにしても、長い時間をかけ、様々な人の愛情が込められている。そういったことを感じ、しっかりと感謝できる人間になっていく。スポーツ選手というのは影響力があるからこそ、サッカーでもサッカー以外でも全力で取組み、地域貢献していきたい。 とても有意義な時間で楽しかった。
鳥海芳樹選手
今回、田んぼの雑草抜きをお手伝いさせていただき感じたことがありました。
1つ目は自分たちの存在意義を再確認できたことです。私たちサッカー選手はたくさんのスポンサー様のサポートがあり成り立っていることを改めて感じました。また、私たちが子どもたちの作業に少し手を加えるだけで 子どもたらは喜んでくれると聞き、改めて夢や希望を与えていく存在でいたいと思ました.
2つ目はポジティブに働くことの大切さです。雑草抜きという地直な作業でしたかみんなでポジティブにやることで楽しんで行えました。これからも何事にもポジティブに意味付けしてやっていきます。
野澤陸選手
自分たちが普段、何気なく食べている物が、どれだけ大変な作業から出来たものであるかを改めて感じる事ができました。小さな事かもしれないが、感謝の気持ちを常に持ち続ける事が大切だと思いましたし、スクール生が作っている田んぼを自分達が少し手伝うことができて嬉しかったです。自分がスクール生の立場だったら、とても嬉しく感じると思いますし、もっと自分たちを身近に感じて目標にしてもらいたいと思いました。その為に自分達はサッカーだけでなく、1人の社会人としても自立していきたいです。
関口正大選手
田んぼの雑草抜きを実際にしたことで農家の方々の大変さを身を持って感じることができた。お米を作る過程の中でプロサッカー選手である自分たちが介入したことで、より子どもたちに親近感が湧いてくれたらとても嬉しい。
新型コロナウイルスの影響で子どもたちをはじめとするファン・サポーターの方々と接する機合が少ない中で、間接的でありながらも何か1つのことを一緒に行うことが出来て良かった。そして、山梨に来て半年が経ち、今回の活動を通して山梨の魅力に気づくことができた。自然が豊かで人が温かく、そのような人達の為により一層、サッカーを通して元気を与えなければならないと感じた。
また甲府はSDGs宣言もしたことで、僕自身も今回の活動を通して様々なステークホルダーを考えるようになった、今後は子どもたちが実際にお米を売って、そのお金を自由に使うという学びのストーリーとのことだが、子どもたちの行動がすごく気になる。今日の新人研修の経験をフィードバックして2回目や、今後のクラブで取り組むSDGs活動に活かしていきたい。
長谷川元希選手
初めての体験でしたが、自分自身が自発的に行動することを大切にしました。
日頃から選手が見えていない所で沢山の方々から支援して頂いていることをボランティア活動を通じて感じることが自分たちが所属するクラブの地域を知り繋がることが、選手自身の感度や視野を広げ、日々の行動変容を生み出し、より良い選手・人になる成長を促すことに繋がると感じました。
写真提供/ヴァンフォーレ甲府