Press Release プレスリリース
2022.11.15
2022年9月21日(水)、神奈川県立平塚盲学校で、平塚地域共生社会推進共同本部と協働し、背番号29番 鈴木 章斗 選手が、「共生社会への一歩を踏み出すためにもお互いのことを知り、学ぶことで理解を深めていくこと」や「特別支援学校に通われる生徒に社会との接点の機会の創出」を目的とした「共生社会への推進」のシャレン!活動を行いました。
平塚市内には特別支援学校が「神奈川県立平塚ろう学校」「神奈川県立平塚盲学校」「神奈川県立平塚養護学校」「神奈川県立湘南養護学校」の4校があります。
特別支援学校に通う生徒さんはそれぞれ、コミュニケーションがうまくできないなど、社会の中でハンディキャップを感じる場面があるとのことで、スポーツなど一緒の活動を通して社会との接点創出と湘南ベルマーレだからこそ提供できることがあるのではないかと考え、今回の若手選手研修として取り組みをさせていただくことになりました。
そして、選手にはハンディキャップを抱える方々について知ることのきっかけづくりや、中堅選手と一緒に取り組むことでお互いに得られることや自身の価値を意識してもらいながら行いました。
事前にスタッフが学校訪問をおこない、学校施設や授業の様子、生徒たちだけではなく先生たちの中にも視覚に障がいがある方がいらっしゃることを教えていただきました。そして、授業当日に向けて、事前学習の様子をスタッフから選手に話し、選手たちは、盲学校に通っている生徒のことや学校の特徴、生活する中であらゆる工夫がされていることを学びました。
当日は体育の時間で子どもたちと一緒にブラインドサッカーボールを使い、ボールフィーリングやキックの授業を行いました。
選手から「勝負事のゲームには『勝負へのこだわり』を持ちつつも何事にも全力で楽しむ」ことを子どもたちに伝え、それに対して真剣に取り組む子どもたちや、声を上げながら喜ぶ子どももおり、選手の言葉をしっかりと聞いて意欲的に取り組んでいたことが印象的でした。
授業の冒頭は選手、子どもたちともに緊張がある中で、選手は子どもたちがどのくらいの運動能力があるのか、走る速さはどのくらいがいいのかなど手探りの状態で子どもたちと向き合っていましたが、想像を上回る運動量で取り組む子どもたちに選手も驚き、思わず選手も本気で取り組み、最後は皆笑顔で授業を終えました。
◎選手のコメント
鈴木 章斗 選手
目が見えなかったり、見にくいにも関わらず全力で走っている姿にとても驚きました。子どもたちの教科書は点字になるので僕たちが学生時代に使っていた教科書の10倍以上の分厚さになることを知りました。でも、子どもたちはしっかり勉強し、覚えていたので凄いと思いました。また、学校の中には様々な工夫がされており廊下に物は置かないルールなどがあることを知りました。
写真提供/湘南ベルマーレ